どうも!More Delicious Coffee Blogのベ〜やんです。
早速ですが、題名にもある『スペシャルティコーヒー』って何なのかご存知でしょうか?
コーヒーにハマっている方、コーヒーに興味を持ち始めた方は早い段階でこの言葉を目にしたり聞いたりしたことがあると思います。
今回は、この『スペシャルティコーヒー』について解説しますので是非最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
1.スペシャルティコーヒーの意味
皆さんは『スペシャルティコーヒー』という言葉をどのようにご理解されていますか?
「言葉の通りスペシャルなコーヒーで・・・」とか「世にあまり出ていないコーヒーで・・・」とかそのようなざっくりした感じでご理解されている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような理解でも間違いではありませんが、日本スペシャルティコーヒー協会(通称:SCAJ)では次のように定義されています。
『消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。』
この定義を成り立たせるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していること(From seed to cup)が必須となります。
2.スペシャルティコーヒーの位置付け
現在上記の図のようにコーヒーは分類されています。
それぞれが私たちの周りの何に使われているのかご説明していきます。
・ローグレードコーヒー
主に缶コーヒーやインスタントコーヒーの原料になっています。
・コマーシャルコーヒー(コモディティコーヒー)
世界で一番普及しているコーヒーでスーパーや量販店で販売されています。
・プレミアムコーヒー
生産国や地域を辿ることができる比較的高品質なコーヒーです。
例:ブルーマウンテン、キリマンジャロなど
・スペシャルティコーヒー
SCAJで定義されていることに加えて、トレーサビリティがきちんとしていることも必須です。
農園や生産者が明らかで、その後の扱いや流通においても徹底した品質管理がされています。
3.スペシャルティコーヒーの美味しさの評価項目
スペシャルティコーヒーの定義を満たしているだけで美味しさを評価をするのは難しいため、主に次の7つの項目に分けて評価をしています。
①クリーンな味わいであるか
クリーンさとは、「汚れ」又は「風味の欠点・瑕疵」が全く無く、コーヒーの栽培地特性「Terroir」がはっきりと表現されるために必須な透明性があるかどうかで評価を行います。
②甘さを感じられるか
甘さを阻害する要因(辛さのある苦味、刺激的な酸味、強い汚れ、渋み等)が無く、コーヒー豆自体の甘さを引き出し感じられるかどうかで評価を行います。
③良質な酸味を感じられるか
コーヒーに生き生きとした印象度を与え、繊細さ、しっかりとしたバックボーンを与えるような良質な酸味を感じられるかどうかで評価を行います。
良質な酸とは、明るい爽やかな、あるいは繊細な酸味のことをいいます。
④口に含んだ質感はどうか
口に含んだ質感には、粘り気、密度、濃さ、重さ、舌触りの滑らかさ、収斂性感触などの感覚・触覚が含まれ、これらの品質を評価します。
⑤風味の特性を感じられるか
コーヒーが一般的なプロフィールしか持っていないのか、あるいは栽培地の地域特性―Terroir が純正に表現できているかを明確に評価します。
⑥心地良い後味であるか
コーヒーを飲み込んだ後の「口に残るコーヒー感」が、甘さの感覚で消えて行くのか、あるいは、刺激的な嫌な感覚がにじみ出てくるのかを判定し評価します。
⑦バランスが取れているか
コーヒーは風味の調和が取れているのか? 何か突出するものは無いか? 何か欠けているものは無いか?などバランスが取れているかで評価を行います。
現状上記7つの項目で評価をしていますが、スペシャルティコーヒーは進化・発展を続けています。
そのため、それに合わせて評価基準や項目も随時修正されています。
3.まとめ
今回は『スペシャルティコーヒー』について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
私含め一般の方々がここまで細かいことを覚える必要はないですが、この記事を読んだ後に飲まれるコーヒーがちょっと奥深く感じてもらえるようになっていたら嬉しいですし、もっとコーヒーにハマって頂けたら幸いです。
是非自分に合った美味しい一杯を見つけてみてください。
以上、ここまでお読み頂きありがとうございました。
※今回の記事を作成する際に参考にしたサイトは、https://scaj.org/です。
(参考:日本スペシャルティコーヒー協会ホームページ)